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地方は看護師が足りていない

地方は看護師が足りていない

日本全国で医療従事者不足が叫ばれていますが、特に地方の看護師不足は深刻です。なぜ都心にばかり集中し地方が不足しているのかを考えていきます。

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都心では看護師不足は起きていない

地方では看護師不足が大きな問題となっていますが、都心は反対に看護師が集中しているためそれほど問題視されていません。なぜなら地方に比べて都心の方が交通が発達しており生活しやすい環境となっているからです。交通アクセスは出勤・退勤に大きく影響してくるため利便性が高い都心に流れてくるのも仕方がないことですが、言い換えれば、こうした状況をプラスに考えることができれば転職を有利にすすめることも可能、ということです。
地方ではほとんどの病院で看護師の人手不足に悩んでいます。そのため、求人を吟味しながら収入面や待遇面の良い職場や自分が働きやすい職場などを探すことができます。ただし、都心ほど交通アクセスが整っていないため、通勤手段はあらかじめ考えておかなければなりません。自動車通勤にするのか、バスで通勤するなら時刻表はどうなっているのか、などを確認しておきましょう。

地方は看護師が足りていない

高齢化社会がすすむにつれて、病院やクリニックを訪れるお年寄りの数も増えることが予想されるため医療機関の需要もさらに高まると考えられています。その結果、今以上に看護師不足が大きな問題になる可能性も十分にあり得るので早急な問題解決が望まれていますが、なかなかすすんでいないのが現状です。
また、都心に比べて地方の方がお年寄りの数が多いため、病院だけでなく介護施設の需要も高まっています。看護師の職場は病院やクリニックだけでなく介護施設も含まれているので、介護施設の需要が高いということは職場の選択肢も増えるということです。地方で求人を探している看護師にとっては大変魅力的な状況です。

看護師が不足すると

まず患者さん一人一人に適切な処置ができなくなります。日本では100床あたり50人の看護師が対応しているといわれていますが、アメリカでは230人前後、フランスでは約90人の看護師が対応しているので世界的に見ても非常に少ない人数です。まだ経験が少ない新人さんも戦力の1人として数えられるため重要な仕事が割り振られることもあります。新人さんはベテランに比べて経験が少ないため知識があっても対応できず、最悪の場合、医療ミスを引き起こしてしまうことも。
また、厚生労働省の指導で「10人の患者さんを1人の看護師が看る」体制から「7人の患者さんを1人の看護師が看る」いわゆる「7:1」体制への変更がすすめられています。看る患者さんの数が少なくなるので仕事量が減り、楽になるように思いますが、実はこの体制は看護師不足に拍車をかける原因にもなっています。どうしても負担が少ない「7:1」体制の病院に人が集まってしまうため、資金力のある病院は待遇面を充実させて多くの看護師を確保してしまうからです。ですが、資金力がない病院は看護師が流出するばかりでさらなる人手不足に陥ってしまいます。そうなると患者さんの受け入れができず、受け入れたくても人手不足で受け入れることができない、と受け入れ拒否や病院のたらい回しを引き起こしてしまいます。

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