方言の定義と魅力について
方言の成り立ちには有力な二説がありますが、共通しているのはどちらも交通が発達しておらず移動が不便だったことです。方言は都の言葉が地方までなかなか伝わらず独自に発展していったと考えられていますが、多種多様にあるためその数を正確に把握することはできません。特定の地域のみにだけ通じる方言ですが、標準語のように一般的に流通している言葉ではないため恥ずかしいと思っている人も少なくありません。ですが、方言には標準語にない魅力がたくさんあります。
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「方言」ってなに?
方言が成立した理由として「言葉が伝わる速度が関係している説」と「国として独立していた説」の二つが有力だと考えられていますが、どちらの説も基になっているのは交通がまだ発達しておらず移動が自由にできなかったこと、です。また、「方言=地域独特のアクセントや言い回し」だと思われていますが、言語学では方言とは「地域で話されている言葉すべて」のことを指します。海外では地域だけでなく階層でも使用する言葉が異なるため、地域方言と社会方言の二つから成り立つのが「方言」とされています。
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日本の方言は多種多様にある
方言の種類はどのように分けられているのでしょうか。ここでは分布パターンと種類を紹介していきます。方言と一言でいっても○○弁や○○訛りなどさまざまな種類に分けることができるので、いくつあるのか正確に把握することはできません。方言の種類を数えるのに最適とされているのが、東条操が発表した「方言区画案」です。まずは「本土方言」と「琉球方言」の二つにわけ、そこから「東部」「西部」「九州」「琉球」の4つに分類し、さらに細かく分けて全部で16種類になる、という説です。
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方言女子に魅力を感じる男性も多い
方言を使うのが恥ずかしいと思っている人もたくさんいますが、方言を使う女子に魅力を感じている男性も多いので自分の魅力を引き出すツールのひとつと考えてみてはどうでしょうか。といっても、すべての方言が人気なわけではありません。京都や福岡、大阪などの西日本の方言が「かわいらしい」「親しみを感じる」などの理由で人気を得ています。また、方言は標準語と違って言葉に温かみがあるので人と人をつなぐ潤滑油の効果や心を落ち着かせる効果もあるといわれています。
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東京にも方言はある?
「文化や経済の中心である東京には方言がない」と思われがちですが、江戸時代から続いている下町言葉や武家で日常的に使われ標準語のベースとなった山の手言葉などの方言があります。現在広く認知されている東京弁はテレビなどの影響で生まれた「首都圏方言」です。話し言葉に近いのが特徴で、どちらかといえば若い世代を中心に広まっています。それ以外にも多摩方言や八丈方言など地域によって発音やアクセントが異なる東京弁もあり、バラエティーに富んでいます。
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方言を勉強したい方におすすめ
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東京にも方言はある?
「東京は標準語だから方言はない」と思っている人も多いのではないでしょうか。ですが、東京には江戸時代から続いている下町言葉や標準語のベースとなっている山の手言葉などの方言が存在します。ここでは江戸言葉と山の手言葉について詳しく紹介していきます。
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東日本大震災で浮き彫りになった方言問題
診察の際にまずは患者さんへの問診を行いますが、方言がネックになって正確に理解できない、誤認される、といった問題も起こっています。この問題は平時でも起きていましたが、全国各都市から支援チームが集まった東日本大震災で顕著になりました。
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医療従事者は方言の勉強も必要?
方言には独特のアクセントや発音があるため、その地域以外の人が正確に理解することはなかなかできません。そのため、地方の医療現場では患者さんのいいたいことがきちんと理解できるように、医療技術や知識だけでなく方言の取得も必要不可欠とされています。